BLEACH読んだ(BLEACH感想)

漫画

一人語り

これはもう、完全にBLEACHの感想を勢いのまま書きなぐったものです。

個人の解釈が多分に含まれるため、悪しからずご了承ください。

先日、kindleでセールがありました。

集英社の漫画、だいたいポイント50%還元セールです。

このセールの中には僕世代のドンピシャ漫画である「NARUTO」や「BLEACH」も含まれておりました。

実は僕、BLEACHは全巻読んだことがありませんでした。

アニメは見ていました。

見上げた夜空の星たちのように、毎週BLEACHのアニメも見ていました。

砕蜂が特に可愛くて好きでした。

だけど全巻読んだことはありませんでした。

NARUTOは完結後、ブックオフで全巻まとめ買いをして読んだりしていたのですが、BLEACHはどういうわけか、1-48巻のセットを購入していたんですよね。

ちょうど破面編が終わるところです。めちゃくちゃキリがいい。

死神代行消失編はあまりいい評判を聞かなかったこともあり、「とりあえず破面終わっとればいいだろ、続きが気になったらまた続き買って読めばいいや」などと、そのときの僕は軽く考えておりました。

そしたらびっくり。

破面編終わったあとの最終回巻すごくて、なんかもう、僕の中のBLEACH終わっちゃったんです。

……となって幾星霜。

なんと最近になって、BLEACHの新規アニメ「千年血戦編」が開始されました。

アニメ化されなかった原作部分を、原作者である久保帯人監修の下、最後までアニメ化するというのです。

いやー、でも俺の中ではBLEACHもう終わってんのよ。破面編で終わってんのよ。

その破面編、個人的にはちょっといまいちで。ウルキオラはいいと思ったけど、人気あるらしいグリムジョーとか別にそんなに興味なかったし。織姫と砕蜂が可愛いくて、ネムがエッチなだけじゃない?

だってNARUTOも忍界対戦ぶっちゃけいまいちだったから(小声)

そのときの僕は、長期連載によるぐだぐだ展開に怯えていたのです。実は銀魂も最後まで読めてない。

とはいえ友人は「BLEACHやっぱおもしれえ」とか「千年血戦編いいから最後まで読め。満喫とかでいいから読め」などとBLEACHを推して来るのです。

まあいつかは読むよ、いつかはね。

心の中でそんなことを思いながら幾星霜。

集英社の実質的な半額セールが始まったわけです。

しめてだいたい5万円くらい。

買っちゃった。

全巻一気。

今度はちゃんと破面編の先も買いました。

しかしながら、ぶっちゃけ破面編は一度読んだだけだったのであまり覚えていません。というか、BLEACHの内容、あんまり覚えていませんでした。焼きたてジャぱん!とか、NARUTOとか、金色のガッシュ!とか、同世代のアニメは主題歌と一緒に内容も結構覚えていたものですが、なぜかBLEACHだけあまり印象に残っていなかったんですよね。

実はあんまりBLEACH好きじゃなかったのかもしれない。

思い出すのは小学校の頃。

BLEACH大好きだった女にドラゴンボールを貸したら「売った」とか言って二度と返してくれなかったからかもしれない。マジで恨んでるからな。ドラゴンボール。親父だかおじさんだかが当時買ったものを譲ってもらったものだったので、初版のドラゴンボールでした。初版やぞ初版。それを「売った」とか正気の沙汰じゃねえ。この恨みはマジで一生忘れない。マジで。20年近く経った今でもイライラするくらい恨んでる。

それはそれとして。

まあそんなこんなでいまいち印象に残っていなかったBLEACH。ブックオフで買うも、なんかいまいち読み返すタイミングなくて読んでなかったBLEACH。

それを改めて読んだわけです。

読んだわけですよ。

久々のBLEACH

いやー、久保帯人。

やっぱセンスの塊やな!!!!!!

単行本に収録されているポエム!!!!かっこいい!!!!!!

あんなん小・中学時代に見てたら絶対覚えるしマネするでしょ。

NARUTOの印とかめっちゃマネしてたけど、今なら絶対巻頭ポエムで友人と会話するわ。

なんかあるたびにポエムネタ使うわあんなん。かっこよすぎでしょ。

ちなみに僕は8巻の

錆びつけば 二度と突き立てられず

掴み損なえば 我が身を裂く

そう 誇りとは

刃に似ている

が特にお気に入りです。かっこよすぎでしょ。

全然関係ない「エヴォリミット」っていうエロゲのキャッチコピーが「信念は 炎に似ている」というものがあるんですが、これも大好きで。「誇り」とか「信念」とか、そういうものを「刃」とか「炎」とか厨二臭い攻撃手段に例える文句がどうやら僕は大好きなようです。

5巻の

剣を握らなければ おまえを守れない

剣を握ったままでは おまえを抱きしめられない

もお気に入り。めちゃくちゃかっこいい。

こんなん座右の銘にするだろ。しちゃうだろ。

そんなセンスの塊が詰まった本編は、やっぱりセンスが詰まってました。

尸魂界

尸魂界編、やっぱり話の完成度がえぐい。めちゃくちゃ面白い。

序盤の死神代行編は過去に何度か読んでいたこともあって少し手は止まり気味でしたが、尸魂界面白すぎでしょ。こんなに面白い漫画があっていいの?????と思うくらい面白い。

ベストバウトしかない。どのバトルも熱すぎる。

一護不死身すぎだろ、どんだけ回復してんのと思わなくもないけど、それはジョジョも同じだから気にしない。

気づいたら深夜二時。

もうね、護廷十三隊のキャラクターが濃い。魅力が凄い。

久保帯人の描く女性は全員エロい!!!エロい!!!!!!

僕は織姫と夜一と砕蜂とネムが好きです。砕蜂とネムは特に好きです。

男キャラだと圧倒的に白哉が好きです。顔がよすぎる。抱かれたい。

10年ぶりくらいに見た千本桜、かっこよすぎる。

千本桜・景厳とか、何喰ったらこんなかっこいい技思いつくん???????

キャラも合わせてかっこよすぎるんよマジで。

マジで。

破面編

興奮冷めやらぬ中、破面編に突入。

尸魂界が終わると同時に突入する様は、渋谷事変→死滅回遊の呪術廻戦を思い出しました。

そういえば呪術廻戦の作者である芥見先生は、「久保帯人先生のBLEACHに影響受けてます」と名言されていたとか(そして当の久保先生に「いや俺より富樫先生じゃね?」と言われたとか)。

なんかつながっちゃう気がするいろんな意味で。

破面編、なんかいまいち印象に残らないなあとずっと思っていたんですが、改めて読み返すと、原因がいくつか浮上しました。

  • 序盤に負けまくる展開が多い&結構長い
  • 尸魂界で味方になったキャラの登場がちょっと遅い
  • 破面全体が強いせいで一つ一つのバトルが苦戦しがちで長い
  • シンプルに全体の巻数が長い(長いと言われるone-pieceのアラバスタ編の倍以上ある)
  • 登場キャラ、敵も味方もめっちゃ多い

結論、全体的に長い。

単行本にすると、だいたい28冊程度ずっと破面編なわけです。

ドラゴンボールで例えると、第一話からフリーザ倒してセル編入るくらいの長さがあるわけです。そりゃあ長いよ…。

バトルシーンも、破面の敵勢力が全体的に強い&味方も結構増えるのダブルパンチで少々助長になってしまった印象がぬぐえませんでした。

とはいえ部分部分では結構好きなシーンもあります。

特にVSウルキオラや、破面VS護廷十三隊は大好きですね。

砕蜂大好きマンとしては、砕蜂の新しい卍解がかっこよすぎて濡れました。

いやほんまセンスの塊なんだわ。こういうロマン武器大好き。

雀蜂も好きだったけど、でかいのも好き。砕蜂可愛いし大好き。

敵が多く強いのは問題の一つではありますが、それだけに、味方キャラや、味方となった仮面の軍勢、護廷十三隊の見せ場が多いのはいいところでもあるんですよね。

序盤も正直ちょっとくらいパートが長いですけど、そのぶん尸魂界が味方に回ったときの心強さやテンションの上がり方はえぐい。

中盤ちょっとダレるなと思いつつも、破面編、結構好きです。

個人的に特に好きなのは過去編ですね。

平子たち仮面の軍勢の過去が描かれる話です。

なんでああいう「死」が確定したキャラクターたちの話は面白いんでしょうね。

呪術も「懐玉・玉折」が好きです。過去編大好きマン。

あとなにより、仮面の軍勢は矢胴丸リサが可愛いんですよね。

七緒ちゃんも可愛いですけど、リサもめちゃくちゃ可愛い。久保帯人の描く眼鏡キャラ、可愛い子しかおらんな???????

叱られたい。

そんなこんなで読み終わった破面編。

いよいよここからは未知のBLEACHスタートです。

死神代行消失編

黒崎一護 / 17歳

髪の色 / オレンジ

瞳の色 / ブラウン

職業 / 高校生

ユウレイは、見えない。

あのさあ、だからセンスよすぎなんだって。

冒頭からセンスよすぎなんだって。そういうの好きなんだって。

読み始めた死神代行消失編、意外と序盤は面白い。

けど、なんというか、暗いですよね。

サクサク読んでしまったのでちゃんと理解できていなかったのかもしれませんが、一護が浦原喜助を疑う理由がよくわからないんですよね。銀城の能力によって洗脳とかされてんのかな?と思いきや、そんなこともなく。

なんか一護が昔味方だった人を疑いまくって、ポッと出てきた銀城をバリバリ信頼しちゃって…なんかそういう陰鬱な感じはつまんない!!

BLEACHはこれまで「友情!」「努力!!」「勝利!!!」を結構地でやってきている漫画で、特に個人的には友情の部分が良くて、単純に友情とは言えないかもしれないけどなんやかんやみんな一護のことを認めていて…的な人間関係が好きだったんですが、この死神代行消失編ではそれがないんですよね。

この話では、これまでいいやつとして描かれていた一護の内面が、実は「俺が守ってやるって言いたいだけ」だった、というのが露呈する話な気がします。

それだけに、なんかこう、ちょっと一護に共感しにくい。

逆に一護に気を使ったりする織姫や茶渡の方に心を寄せてしまうので、死神の力を求めるあまり敵の術中にはまる一護を見ると「おい!!」という気持ちになってしまいます。

なんとなく不人気な理由はわかった気がします。

このときの久保帯人、あとがきもだんだん元気がなくなっていたので、長期連載で疲れてたのかな…。そのメンタルがもろに一護や話の展開に出ちゃってたように僕は感じました。

読み終わった後の感想は、意外と面白かった、ですね。

なんか結構酷評されている印象が先行していたこともあったんですけど、普通に面白くないです???

個人的には敵とのパワーがそこまで離れていない、というか破面編で劇的に行われたパワーインフレが一度止まって、そこそこの敵とそこそこのバトルをするというのが好きです。

バトルが長すぎない、登場人物多すぎない、話も長すぎない。

何よりリルカがめちゃくちゃ可愛い。

結構シンプルにまとまっていて僕はわりと好きです。

ただ一つ、読んでいて思ったのは、これ「幽遊白書」の仙水編じゃんってことです。

元霊界探偵だった仙水に対し、銀城は元死神代行だし。

なんかゲームに閉じ込める能力のやついるし。

銀城には相棒みたいなやついるし…。

先述した

芥見「BLEACHめっちゃ影響受けてます」

久保「俺のより富樫先生(幽遊白書、H×Hなど)のが影響受けてるやろ」

という会話を思い出します。

久保帯人、あんまり漫画読まないらしいですけど、「俺より富樫先生のが」って言えるってことは富樫作品結構読んでるよな???

ちなみに幽遊白書の仙水編、僕は大好きですクソ面白い富樫マジ天才。

いやほんとに仙水編面白いのでみんな読んでほしい。

ただ仙水の戦闘衣は当時はかっこよかったのかもしれないけど、今見るとさすがにダサい。(なお死神代行消失編の一護の服装も……)

そんなこんなで思ったより楽しめた死神代行消失編。

お次はいよいよ千年血戦編です。

あとがきでも「これまでの物語は千年血戦編を描くためにあった」的なことが述べられていたので、血沸き肉躍ります。

千年血戦編

意気揚々と読み始めた千年血戦編……いきなりパワーインフレえぐいな???????

冒頭から破面+滅却師みたいなやつでてきて、破面編で出てたら普通に負けるかもしれないレベルの強さではなかろうか。

一度簡単に整理してみます。

思えば尸魂界編では、斬月の名を知ったあとの一護で副隊長レベルの強さ→卍解で隊長格と戦えるレベルの強さ。

しかし破面編では、十刃の下位、あるいは十刃以下が隊長格の卍解レベルの強さ。

ここでパワーインフレが一気に加速しました。

そこに加えて千年血戦編。尸魂界、破面と同じくらいインフレが加速。敵となる滅却師の中でも名前が登場するキャラクターとなると、十刃と普通に戦える(むしろ圧倒できる?)レベルと思われます。アヨン(副隊長4人以上を同時に相手取ってボコれる)をボコせてたしね。

やっぱ破面編の一護だと、下位の敵にも瞬殺されそうな強さだ…。

ちょっとインフレがえぐい。卍解を封じて戦うことが前提とはいえ、滅却師強すぎる。

ところで、千年血戦編は久保帯人先生が「この千年血戦編のためにこれまでのBLEACHがある」と発言するだけあって、伏線の回収が物凄いですね。

思えば、尸魂界編や破面編に登場した白い一護。

あいつは「俺が斬月だ」みたいなことを(たしか破面編の終盤だったかな?)言っており、「お前が斬月ならあのおっさん誰だよ」って思って違和感があったんですが、まさかおっさんの方が滅却師の力だったとは。これには度肝を抜かれました。

BLEACHといえば「あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ」とか「チャドの霊圧が消えた!」とか「なん…だと…?」がもはやミーム化して有名になりすぎていますよね。

一方で、一番最初に斬月モドキが登場して「私の名前は――――――だ」と言っているところはあまりネタになっていないのか、とっくに完結済なのにネタばれをくらっていなかったので、新鮮な気持ちで驚くことができました。

登場キャラクターもこれまでの総決算にふさわしく、これまでのキャラクターのほとんどが登場していますよね。グリムジョー参戦にはビビった。しかもいつの間にかなんかすごい仲間みたいになっててビビった。

個人的には護廷十三隊、特に白哉兄さまの出番が多めだったので嬉しかったですね。白哉、やっぱかっこいいよ。遠目からルキアを見守っている感じも、不器用さが出てて可愛いよ。

あと、愛染にネタばらしされてから心が壊れちゃった雛森、思ったより持ち直してましたね。破面編では日番谷のメンタルぐらぐら揺らしてきたので「お、お前~~~~~!!!!!」ってわりとガチギレしてましたけど、今回の雛森は愛染愛染言ってないので安心しました。

誰か雛森から愛染の記憶消せ。

また、これまでの最終決戦は一護が一人で担うことが多かったですが、今回は恋次や愛染を巻き込んだチームバトルとなりましたね。また一護が最強になって、一人で倒すんやろか…と思っていたので、この展開は燃えました。

ところで鏡花水月、やっぱ強すぎん?

そんなこんなで初めて完走したBLEACH、思った以上に楽しめましたね。

破面の中盤とかちらほらダレてしまうところはあったものの、また読み返したいと思える名作でした。友人が最後まで読めと言っていたのにもうなずける気がします。

千年血戦編、アニメ見るかあ。

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