こんにちは。
最近、友達の勧めもあって、伊藤潤二さんのホラー漫画『富江』を読みました。
普段からホラー映画はそこそこ見ている僕ですが、ホラー漫画はあまり読んでいませんでした。
(鬼太郎は読んでいましたが、あれはホラーとはまた別ジャンルだと思うので割愛します)
過去に楳図かずおさんの短編集を読んだことはあったのですが、僕の肌には合わないと感じたことを覚えています。
キモオタの僕にとって、漫画には可愛い女の子が必要だったのかもしれません。
しかしそんな僕も、この富江には思い切りハマりました。
なんと言っても、伊藤潤二さんの書く女の子が可愛いので!
そして富江が圧倒的に美しいので!!
というわけで、布教のために富江についての記事を執筆しました。
もし興味があれば、ぜひとも富江という作品に触れてみてください!
※ホラー漫画の記事です。
過激な画像や描写などが苦手な方はご注意ください。
富江とは?
伊藤潤二さんが手がけたホラー漫画で、主に複数のシリーズ短編からなる作品群を指します。
1987年から『月刊ハロウィン』誌や『ネムキ』誌などで発表されていた漫画です。
その内容は、「川上富江」という少女を中心にして、彼女の悪魔的な美しさに狂う男たちと、その男たちを取り巻く人々の物語です。
映画化、ドラマ化、ゲームとのコラボなど、多数のメディア展開をされるほどの人気作でもあります。
作品の一番の魅力と言えば、やっぱり富江の美しさ。
伊藤潤二作品はホラーというジャンルのため不快な描写も少なくありません。
それでも読み進めてしまうのは、富江という少女の魔性の魅力なのでしょう。
富江のメディア展開
富江は大きく3つのメディア展開をしています。
漫画を原作として、『実写映画』『実写ドラマ』『TVアニメ』の3つです。
ちなみにアニメの方はソーシャルゲーム『第五人格(identity5)』ともコラボしており、富江のコラボ衣装も存在しています。
では順番に紹介していきますね。
映画作品
- (1) 富江/1999年3月6日公開
- (2) 富江 replay/2000年2月11日公開
- (3) 富江 re-birth/2001年3月24日公開
- (4) 富江 最終章 -禁断の果実-/2002年6月29日公開
- (5) 富江 BEGINNING/2005年4月9日公開
- (6) 富江 REVENGE/2005年4月16日公開
- (7) 富江 vs 富江/2007年11月17日
- (8) 富江 アンリミテッド/2011年5月14日公開
国内で8作と、かなり多い本数ですよね。
ジャパニーズホラーの代表作とも言える『リングシリーズ』『呪怨シリーズ』の作品数はこちら。
- リングシリーズ およそ11作
(日本版4作/海外版4作/貞子3Dシリーズ2作/『貞子』1作) - 呪怨シリーズ およそ10作
(日本版6作/海外版3作+リブート1作) - おまけ1作
「貞子VS伽椰子」
映画の本数を比較すると、改めて富江シリーズの人気が伺えますよね。
ちなみに僕は映画の1作目と3作目を視聴しましたが、実写の富江は漫画版とは別物、という印象を受けました。邦画の実写化あるあるですが。
特に1作目「富江(1999)」は、富江の性格が少し違うんですよね。
富江は過去を気にしないから復讐なんてしないし、一人の人間に固執だってしないんだ…。
あと富江よりも主人公の女優さんの方が可愛く見えてしまいました。富江は作中で最も可愛い(むしろ伊藤潤二作品の中で比較しても1番可愛い)ということが僕の大前提として存在していたので、そこも解釈違いで残念でした。
一方、3作目である「富江re-birth(2001)」。
こちらは富江の影響で回りの男たちが狂っていく様が実に「富江」の雰囲気にピッタリだったので、脚本的には満足です。
テレビドラマ
- 富江 アナザフェイス(富江 恐怖の美少女)
1999年12月26日に関西テレビで放映され、3話構成のオムニバス形式のものでした。
こちらも実写映像になります。
また2020年春にはハリウッドで短編実写ドラマシリーズになるという話が浮上していました。
https://www.excite.co.jp/news/article/Crankin_7860802/
しかし現在は2022年。この話が進んだという話は一向に耳に入りません。
この企画は一体どうなったんでしょうか…?
アニメ
- 『伊藤潤二「コレクション」』
伊藤潤二傑作集などから、選りすぐりの傑作をとりあげてアニメ化したものになります。
もちろんその中には富江の姿も!
こちらの富江は…なんと動きます! しかも声がついています!!
アニメなので当然だろうと思う方も多いかもしれませんが、僕が惚れ込んでしまった富江です。生半可なクオリティでは許しません。
しかしアニメを見たら完璧でした。文句の付けようがありませんでした。最高。
ただ、もし我儘が許されるなら、もう少し動いて欲しかった…!
京都アニメーションのアニメのようにぬるぬるあざとくウザく動いて欲しかった…!
ゲームとのコラボ
『第五人格(identity5)』というゲームで、先述のアニメがコラボしています。
そのため富江の声はアニメと同じ。完璧です。
しかも結構ぬるぬる動くのも好ポイントですね。
なお、『描かれた女』というスキンはかなりキツイ見た目なので注意です!
※『描かれた女』は見た目がグロすぎて本場中国では実装されていないそうです。
こちら、富江の公式紹介PVです。
ちなみに『描かれた女』はこのPVには登場しないのでご安心を。
この高笑いが実に富江らしくて最高です!
富江の魅力
ここまで簡単に富江について話しましたが、いよいよ富江の魅力について語らせていただきます。
とはいえ実際に富江を読んだ方が魅力が伝わるかと思いますので、ここでは簡単に僕が考える富江の魅力的なポイント3つピックアップして紹介させていただこうと思います。
圧倒的な美しさ
もうこれ。これが一番。富江の魅力はとにかくこれに尽きます。
富江は伊藤潤二さんのデビュー作になるため、初期の絵柄は結構古い印象を受けます。富江自身も妖艶な少女というよりは、ちょっと可愛い少女くらいの位置づけな印象です。
これが2作目、3作目と回を追うごとに伊藤潤二さんの画力がゴリゴリ上がっていくので、どんどんと美しくなっていきます。
左が1作目の富江、右が15作目の富江です。
同一人物とは思えないほど美しくなっていますよね。
ちなみに伊藤潤二さんは、富江を一番美しい女性キャラクターとして描くために、他の女性キャラクターが富江よりも美しくならないように気をつけているそうです。
徹底ぶりがすごいですね。
こんな高飛車なセリフも、顔がいいから許される…。
憎らしいけど可愛い富江の性格
ポイント1では富江の美しさ、外見について説明しましたが、次は富江の内面について説明させていただきます。
肝心の富江の性格は…ぶっちゃけ、めちゃくちゃ悪いです。
自分に惚れた男を女王様気取りで雑に扱ったり、自分の気に入らない相手を男に指示して殺させたり、女の子の前で女の子が好きな男の子とキスをしたり、人の恋人を奪おうとしたり…。
周りにいたら絶対に友達になりたくないし、関わりたくない典型的なタイプです。
でも美しいから許されてしまう…やはり可愛いは正義…。
しかし富江が外見だけの女だと侮るなかれ。
正直内面はどうしようもないとは思うのですが、富江は絶対的な価値観として「自分が一番美しい女であるべき」という価値観を持っています。
愛情が欲しいとか、人との繋がりが欲しいとか、そういった欲望を富江は持ち合わせてはいません。
特定の人を好きになることがなければ、なんならお金への執着もありません。
一番美しくあるべき。そのためだけに行動しているのです。
決して人に喜ばれるような性格ではありませんが、その価値観に相応しい自分になるために行動する富江は、どこか応援してしまいたくなる不思議な魅力があります。
多くの人を惑わし、人間関係を狂わせるなどして酷いことをする富江。ですが、彼女は彼女で殺されたり切り刻まれたりと、ちょっと(わりと)不幸な目に遭うことが多いです。
こういった因果応報のような要素も、彼女が可愛く見える要因の一つかもしれません。
シリアスだけど笑える
ホラー漫画なのに笑えるって何?と思う方も多いでしょう。
ですが、ホラーと笑いは紙一重とも言われています。
この富江という作品も、一歩間違えれば怖い場面でもブラックジョークになってしまうことが起こるのですが、恐怖とギャグの絶妙なバランスが素晴らしいです。
例えばこれは僕が好きな場面の一つです。
雪山で遭難した友人を探すために、山へ登るクライマーたち。
その道中に絶世の美少女・富江に出会ってしまいます。
彼女を助けようとするクライマー・浜口ですが、「寒いから貴方の服を着せてほしい」という富江の要望を叶えるために、来ていた服を全て富江に着せて、自身はパンツ一丁になります。
この場面は「大丈夫なわけねーだろ!」と、思わずツッコミをいれてしまうほど笑わせていただきました。
また富江は、自分の美しさを誇示するためにやたらと男に尽くさせます。その際に男が食べたいものを聞くと、だいたい「キャビアとかフォアグラとか」と答えます。
どんだけキャビアとかフォアグラ好きやねん。
でもキャビアとかフォアグラしか食べさせないと今度は怒ります。
こんなの富江じゃなきゃ絶対許されない…。
ちなみに伊藤潤二さんはお笑いも好きなようで、意図的にお笑いの要素も漫画に取り込んでいるのだとか。
富江の作風自体はシリアスなホラー(あるいはサスペンス)という印象ですが、部分部分でツッコミをいれてしまいたくなるような要素が、この富江という作品を一層引き立てているのではないでしょうか。
まとめ
以上、富江について簡単に紹介させていただきました。
富江の魅力について、皆さんに伝わったのであれば幸いです。
富江を読みたい方には、『伊藤潤二傑作集』における「1巻」「2巻」の2冊がおすすめです。
こちらの2冊には、これまで伊藤潤二さんが執筆された『富江』のほぼ総てが掲載されています。
(おまけ漫画などの特殊な作品は例外となりますが、『富江』として発表された作品は総て2冊に掲載されています)
個人的には割高感があるため、最初から『傑作集』1巻2巻を買ってしまった方がいいとは思いますが、まずは1話から読んでみたいという方は、こちらから1話100円で読むこともできます。
今回の記事で富江ファンが一人でも多く増えると嬉しいです!!
コメント
ほかのきじもよみたいですこうしんおまちしてます