週刊少年ジャンプ感想2021年47号(10/25発売)

アニメ

呪術廻戦

第163話 東京第1結界③

今週は呪術にしては珍しく、溜めの回という印象でした。
しかし毎週の通り、話の密度があって読み応えがバツグンですね。週刊で毎週読みごたえがあるというのは凄いことだと思います。来週は休載ですが…。

冒頭で虎杖の過去の話を持ち出すことで、甘井凛が虎杖にどのような印象を抱いているかが分かりやすく描かれていたと思います。
また、甘井が「こんなこと止めよう」と虎杖に伝えようとしている描写があります。何を止めようとしているのか、彼はどうして死滅回遊に参加しているのか、その辺りも気になるところですね。

しかし、伏黒が嵌められたというのは、呪術にしてはシンプルな2択でしたね。てっきりもう少し何かしらの誘導があるのかと思っていたので、少し意外です。

死滅回遊編はおおよその外観はわかっていても、これからどうなるかがまだまだ不透明な印象があるので、今後どうなっていくかが楽しみですね。来週は休載とのことなので、翌週が楽しみです。

全然関係ないですが、スーツを着たまま風呂に入ったら風邪ひきそうですね。
ちなみに僕も小学校の頃は着衣水泳が好きでした。

週刊少年ジャンプ2021年47号

それにしても日車のスタンドのようなものは、HUNTER×HUNTERの念獣のようでもありますね。不気味だけどどこか日車の守護霊のようにも見えるデザインセンス、そして日車のセリフのセンスは流石です。

夜桜さんちの大作戦

作戦.103 Dr.六美診療所

とりあえず今回の夜桜さんに言いたいことは一つです。

百と戦わないんかーい!

結局百は何をしにきたんでしょうか。太陽と皮下の接触を妨害しにきたところはわかったのですが、皮下が太陽に万花繚乱を伝えるのを止めたかったのでしょうか。その時間を夜桜兄弟に阻止されたために、目的は達成されないまま撤退?
そのわりには太陽の万花繚乱に対して好意的な態度を見せていた様子。
一体何を目論んでいるのかがわからなくなった印象があります。

また、今回は日常風景を挟みつつも、今後に繋がる不穏な雰囲気を残す回でした。
今後もある程度のバトルが行われるみたいですね。
ともあれ、女医姿の六美が可愛かったのでそれだけでも眼福です。

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PPPPPP

第6話 歓喜

今回は音上レイジロウに対する対抗策が冒頭に行われましたが、そこで初めて「PPPPPP」が「ピアニッシシシシシモ」だということが明かされましたね。

過去、連載前の読み切りタイトルは「ダダダダーン」であった本作。近い時期にジャンプ+で連載が開始された「ダンダダン」とタイトルが類似することから「ダンダダーン」から「PPPPPP」に変更されたという噂を聞いたことはありましたが、まさかピアニッシシシシシモから来ているとは思いませんでした。
僕が音楽の授業だったことが再認識できたひと時です。

話は戻りますが、今回は新キャラである巻六九(まき・ろっく)が登場しました。

PPPPPP、個性的な名前が多いなぁ…。
ラッキーやフルスは音上という圧力にも負けず、立ち向かうキャラクターとなっていますが、この巻は夢を諦めてしまった様子。
こういうキャラクターがね、僕は好きなんですよ。

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このまま挫折してしまうのか、それとも再び夢に向かうのか。
作者がどのようなドラマを生み出すのかが見ものですね。

失恋ビギニング

J金未来杯エントリーNo.3
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前回の金未来杯は大変好みな作品であったのですが、今回はまた癖が強い作品が来ましたね。No1の「VROOM」が真っ当というか、まあ普通に万人に受けそうだよね、みたいな作風だっただけに、猶更癖の強さを感じたように思います。

また作品の早い段階で「趣味じゃない映画を見せられているみたいだ」としてアレックスの名前を出していますが、「時計仕掛けのオレンジ」ネタをジャンプで出すあたり、だいぶ尖っているな、という印象を受けました。
時計仕掛けのオレンジは…少年にはキツイよ…。(僕は見ていて辛かったので)

チェンソーマンの藤本タツキさんは様々なコメントから映画好き(特に洋画)だろうということが想像に難くないですが、この作者・一のへさんも洋画が好きなのでしょうか。
好きでなければ時計仕掛けのオレンジはタイトルくらいしか知らないような気がしますが、アレックスの強制視聴シーンは有名なんでしょうか…?

『時計仕掛けのオレンジ』

それは置いておいて。

失恋ビギニングですが、絵は正直あまり上手だとは思いませんでした。主人公の顔は特にモブキャラを意識しているのか、ONEさんの漫画「モブサイコ」を思わせるデザインです。

しかしながらストーリー、特にキャラクターの描写が大変丁寧ですね。僕もラブコメはあまり好きではないジャンルということから主人公の感情が理解できるし、ヒロインである田北玄子の心理描写が非常によかったですね。

また玄子が自殺しようとしたところに主人公が現れ「どうして君なんだ(どうして私が好きな人じゃないんだ)」といったセリフを投げかけますが、玄子が自殺を諦めたあとのシーンにキリンくんがいるの最高なんですよね。
「こういう男だからラブコメの主人公になった」という説明をした直後、「でも玄子のことは放っておくんだね」と読者に思わせておいてからの登場はずるい。
「だからこいつはラブコメの主人公なんだ」と思ってしまいましたし、好きになっちゃいますね。このキリンくん、本編でほとんど好感度を上げるような描写がないのに。

また「失恋ビギニング」というというタイトルもいいですね。
玄子さんの失恋は既に始まっていて、物語の中で失恋を振り切るわけですが、最後には主人公が(おそらく)恋を始めます。失恋ビギニングというタイトルの作品にこのラストを持って来られてしまうと、主人公も失恋するんじゃないかという切ない未来を想像してしまいますが、そこがまたリアルでいいですね。

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ラストが不穏すぎ。
できれば恋が叶ってほしいけど…。

アンデットアンラック

No.84 遊ぼうよ

今回も前回に引き続き、UMAスプリングと風子が勝負を始めようとする場面から始まります。いよいよバトルスタートかと思いきや、今回は最初の勝負の内容を決めるだけにとどまってしまいましたね。

とはいえ、内容は決して雑なものではありませんでした。
これまでメインで戦うことがなかった風子の戦い方を説明するための回となっているため、重要な回となっていますね。

ところでスプリング、過去は全裸だったんですね。ちょっと笑いました。
しかし独楽の記憶一つにスプリングが人間に興味を持ち始めたという描写は流石に上手いですね。
また、連載初期では風子の否定能力は扱いにくいものだと感じていましたが、「相手を好きになるほど能力が強化できる」という設定を、このスプリング戦では非常に上手く扱っていると思います。

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まだまだ目が離せませんね。

NERU-武芸道行-

第十五般 仕合わす

前回は正直盛り上がりにかけるバトル回でしたが、今回は素直にいいな、と感じました。
圓光寺のバトルマニアぶりがいい味を出していましたが、今回は主人公が闇落ちしかける個人的に大好物な展開だったからでしょうか…?

竜禅は今のところそこまで魅力を感じることはないのですが、ネルと圓光寺がいいですね。
また、「仕合」は幸せの語源である、という回想が行われたのもよかったです。

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この試合が始まるまでは、真具を使用する武芸の試合なのに殺しはNGなの?などと感じていたものですが、「命のやり取りする程の巡り合わせ。それ程の人間に出逢ってやり取りが出来るってのは幸せだったんじゃねえの」竜禅のこのセリフを見た頃にはそんなこと忘れましたね。
これで殺しをしようものなら、竜禅はマジで修羅じゃん、と感じてしまいました。あっという間に掌返しです。

それにしてもNERU、もう少し掲載順を上げて欲しいですね。すぐ終ってしまうには大変惜しい漫画なので、ぜひ続いて欲しいです。

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