週刊少年ジャンプ感想まとめ 2022年10号

映画

僕のヒーローアカデミア

No.342 嵐の前の静けさ

今回は正真正銘、最後の戦いが始まる直前の溜め回でした。
来週はいよいよ、最終決戦の火ぶたが切って落とされるのでしょうか?
そろそろ始まってほしいところです。

今回の内容のポイントとしては

  • 避難民として雄英に潜むAFOの部下の暗躍の示唆
  • 最終決戦のプランにA組生徒たちが参加
  • お茶子と出久の「ヴィランも助けてあげたい」という会話

この3点でしょうか。

まず避難民に潜むAFOの部下についてです。
もともとAFOの目的は緑谷出久から個性OFAを奪うこと。そのために部下たちには「緑谷出久を雄英から追い出せ」と指令をだしています。
避難民を煽ることでその目的を達しようとしていた部下たちですが、ヒーロー再度がヴィランに対して攻勢に出ることが決まった関係で、図らずも「出久を追い出す」という目的は達成されます。
とはいえ、せっかく登場した彼らが「なんもしなくても目的達成されたわ」で終わるとは考えにくいです。この部下たちがどう動くのか、今後の展開に注目ですね。

次に最終決戦にA組が参加について。
A組が参加することに対してはなんの問題もないと思うのですが、A組と心操以外の雄英生徒の登場がないことが気にかかります。そういえばビッグ3とかどうなったんだっけ。
相澤が除籍した元生徒らも登場するかも、という話が作者の口から(単行本のおまけなどで)出ていたと思うので、その辺りも気になるところです。

最後にお茶子と出久の会話について。
お茶子は出久を攻める避難民たちに対して「彼は特別な力を持ってしまっただけの普通の高校生なんです」と発言した際、一瞬ですがトガヒミコの顔を思い浮かべていました。
トガは被害者やヒーロー側からすると、「悪事を働くヴィラン」という認識しかないわけですが、お茶子は「あの人の当たり前を知らない」と発言しました。トガが世間一般に言われる常識から逸脱した「当たり前」を持って生まれてしまった、ある意味被害者の一人である、と認識しているようですね。
話が深い。

週刊少年ジャンプ2020年10号
週刊少年ジャンプ2020年10号

また出久の方も、悩むお茶子に「戦いは避けられない」と発言をしていることから、出久はOFA継承者として、強い責任感を持っていることがわかります。
インターン編(オーバーホールやナイトアイが登場するやつ)のラストで「OFAは自分ではなく、ルミリオンが持つべきだったんじゃないか?」とOFAの責任を放棄するようなことを考えていた出久と比較すると、彼が精神的に大きく成長したなぁ…と、なんだかしみじみしてしまいました。

余談。

日本ではいじめ問題に対して「被害者と加害者、両方に原因がある」と考えるため、被害者を避難させ、ケアをすることで対応を行います。しかし海外では、「加害者側に最大の問題がある」と考えるため、加害者には徹底したメンタルケアを行うところがあるそうです。
今回のお茶子と出久の会話において「加害者はどうして加害者になったのか」という根本的な原因に目を向けていることは、ヒーロー作品としてかなりな重要なポイントではないかと個人的には思っています。

はやく続きが読みたいですね。

呪術廻戦

第174話 仙台結界①

とうとう始まりました、仙台結界編。これまでは「東京第一結界+番号」というタイトルであったのに対し、今回は「仙台結界+番号」ときています。しばらくは東京ではなく仙台結界を舞台にした話が展開しそうです。

虎杖くん、主人公だけど当面の間は登場しないかもしれません。

今回の呪術の要点は大きく2つ。

  • 3すくみとなっていた4人の術師(あるいは呪霊)の一人を乙骨が討伐
    → 仙台結界の均衡が崩壊
  • 3すくみの一人である呪霊「黒沐死(くろうるし)」が復活
    → VS乙骨

前回、乙骨は仙台結界の3すくみの一角を担う呪術師の中でも、最も多くのポイントを持った術師=ドルゥヴ・ラクダワラを倒しました。前回は倒した場面だけが描かれており、乙骨に怪我はもちろん、服にも汚れ一つついた様子がありませんでした。
このことから、仙台結界の中でおそらく最も強いのであろうドルゥヴを、乙骨は単独で圧倒したものと思われます。

一方、新たに出現した「黒沐死」というゴキブリの呪霊は、乙骨が倒したドルゥヴと相性が悪かったために、ドルゥヴが結界内で存在している間を条件として休眠状態として眠っていました。しかし今回のドルゥヴ敗北によって目を覚まし、結界内の一般人、および覚醒後最初に遭遇した乙骨を襲います。

ドルゥヴの術式の詳細は描かれていませんが、自立型の二種の式神を使役し、その式神の軌跡を自らの領域とするものであることが語られています。黒沐死はゴキブリに呪力を纏わせて襲う、といった物量で推していくタイプであるため、領域を広げられると不利になるのでしょうか。

そんな黒沐死は、乙骨を前にして「爛生刀(らんしょうとう)」という不気味な眼がついた鉈のような剣を取り出します。

生と死が交雑する魔剣、とのこと。一体どんな呪具なのかが気になるところですが…

来週は休載です!!

ドロンドロロン

第9話 そーゆー生態

ドラ&クサナギの反撃によって、般若牛鬼に大きな傷を負わせた一同。
これによって般若牛鬼を打破する状況が作れるか…と思いきや、般若牛鬼の腹の中から人型のモノノケが登場しました。

般若牛鬼が針を放つ際に柔らかくなる個所を、刀となったクサナギをドラの力でふるってようやく切断に至った一同でしたが、この人型のモノノケはいともあっさり般若牛鬼の腹を両手で破って出現します。これだけでも、この人型のモノノケがいかに強いかということが描写されています。

突如現れ、人を殺戮しようとするモノノケに対し、手も足も出ないドラたち。
その状況からどこからか上士侍が現れます。

ぶっちゃけ般若牛鬼の話はあまり期待していなかったのですが、今回は斜め上の状況となってなかなか楽しめました。次週はまたいろいろと謎や世界観が明かされそうなので楽しみです。

PPPPPP

第19話 恐ろしき開幕

今週のPPPPPPは…
よくわからん! というのが素直なところです。

どうもミーミンはピアノの天才と呼ばれたメロリと交友があるらしく、ミーミンはメロリを求めてラッキーたちの修行場に乱入してきた様子。しかしメロリが不在のため目的を無くしたミーミンは、その場にいたラッキーらと話すことになりました。

その際に行った会話の内容は「ラッキーがピアニストをやろうとすると父が潰しに来るから、ラッキーと母親のことを父に言わないでほしい」というもの。
ミーミンはそれを了承し、アッと言う間にコンクール当日に。

コンクール会場では、ピアノを弾きながら冷や汗を流すフルスさん。
そしてピアノを弾くミーミン。

週刊少年ジャンプ2020年10号

ミーミンのピアノに対してメロリは「あのコの自由はあのコを殺すよ」と発言しています。

メロリ、固有名詞を使ってくれ…。

普通に考えたら「ミーミンの自由すぎる演奏は、やがてミーミン自身を殺してしまうよ」という意味合いに取れると思うのですが…。

しかし、ミーミンの演奏を聞いたメロリは「ああ、よかった。やっぱり音上ミーミンの“自由”は悪化している。楽しみだなあ」と発言しています。自由の悪化が楽しみってどういうことやねん。

ミーミンによる自由な演奏が楽しみなのか、それとも、自由の悪化によって落ちぶれるのが楽しみなのか。全く分からないし、コンクールの状況も説明がないためわかりません。

またメロリのセリフは、フルスさんとミーミンの様子に注目すると、「ミーミンの自由(な演奏)はフルスさんを殺すよ」という意味にもとれます。

いやー、わからん。
さすがに来週の話で状況の説明が行われると思うので、大人しくそれを待ちます。

アヤシモン

第11話 “親子”だろ

前回、炎魔会幹部の一人である独歩との戦いに敗北したマルオとウララ。橋姫という犠牲を経て、全力で逃亡を行った彼らは、初めての敗北に打ちのめされます。

ウララは落ち込み、マルオは漫画を読みまくる。
本当に敗北に打ちのめされているのか…?と思ったわけですが、マルオはどうも打ちのめされていたというよりは、悔しさを紛らわせるため、そして反撃の覚悟を決めるための心の準備として漫画を読んでいた様子。
しかしそれを知らないウララは、「親にかまってもらえない寂しさを誤魔化すために復讐を計画した。巻き込んですまなかった」と謝罪します。

前回、橋姫を助けようとするウララに対して「いや、これまで捨て駒だどうだと言ってたのに、急に見捨てられないとかどうした???」となったわけですが、今回の話でウララの心情が幾分も補填された印象です。自分でも寂しさを誤魔化すために復讐するなんて…という心があったからこそ、ウララは良くしてくれた橋姫を見捨てることができなかったというわけですね。

そんなウララの謝罪に対して、マルオは「ウララに退屈から連れ出してもらった」と感謝を伝え、父のことで決着をつけるつもりならついていく、と宣言します。

今度は明確に自分たちの意思で炎魔会へ復讐すると決めたマルオとウララ。盃をかわし、同じ志を持つものの証明として、マルオはウララと似た入れ墨を彫ることに決めるのですが…。

週刊少年ジャンプ2020年10号

せっかくの激アツシーンなのに、この入れ墨の顔はなんとかならんかったか。

アンデットアンラック

No.097 クソヤロー

風子がUMAゴーストによって連れ去られるも、その魂は消えていないと知った一同は、風子を取り戻すために行動を起こそうとします。しかしどういうわけか、地球は太陽に向かって動き出し、破滅に向かっていることが判明。
四季のUMAを倒せなかった場合、ペナルティによってUMA公転が追加されるという話でした。しかし四季のUMAを倒した以上、公転が追加されて地球が太陽に向かって動き出すことはない…ハズだったのですが、地球を整えていた四季のUMAのうち3体を葬ったことにより、均衡が崩れて疑似的な公転が発生するという事態になります。

地球が太陽に飲み込まれるまで、残り3カ月もありません。
そのため100のペナルティを待たずに最後のクエスト、ラグナロク(VS神?)に挑むことになります。

神にアンディらが敵対心を剥き出しにする一方、ルインは神の存在を祝福している様子。

週刊少年ジャンプ2020年10号

その際、ルインは
「神が課した絶対の理に間違いなどない。101の絶対の理による完璧な世界を、死を超えた我ら(ループを超えることが可能な否定能力者のこと?アンディも含まれると思われる)と共に創りましょう」
という旨の発言をしています。

このセリフはアンデットアンラックという作品の世界観において、かなり本質的なことを言っていると思われます。もっとも、現状では何を言ってるのかまったくわかりませんが!

しかしルインがループすら超えられる否定能力者に対して仲間意識を抱くのに対し、風子などのループを超えられない否定能力者に対しては冷たい態度を取っている印象があります。
「完璧な世界を創りましょう」という発言から見るに、神は人類を進化させようとしているのではないでしょうか。そして人類の進化形が否定能力者であり、その上位存在となる人類の完成形が、ループすら超えられる生存特化の否定能力者なのではないでしょうか。

言ってみれば、現状における否定能力者は『不死』『不滅』はループを超えられる完成形。既に登場している『不壊』『不変』は微妙なラインですね。それ以外の否定能力者は確実にループを超えることができないため、神やルインから見ると失敗作ということなのではないでしょうか。

そしてその失敗作である否定能力者がルインの言う「穢れた器」なのだとしたら、生存特化以外の否定能力者が一切存在しない『完成形に当たる否定能力者だけの不変の世界』こそが、神とルインが創ろうとしている世界なのかもしれません。

これ、全然違っていたらめちゃくちゃ恥ずかしいので、考察はこの程度にしておきます。

ちなみにルインの能力である『不滅』は、ルインの肌が日に当てられると焼ける、犬歯が牙のようになっているという特徴から、吸血鬼に近しい能力なのかもしれませんね。

破壊神マグちゃん

最終話 夢見るままに待ちいたり

普段はマグちゃんの感想は書いていないのですが、今週は最終回&余韻が大変よかったため、マグちゃんの感想も急遽追加することにしました。

先週のマグちゃんは「もう最終回じゃんこれ」という雰囲気漂う卒業回であったのですが、最終回でないことと、「もう少し続くよ」というコメントを真に受けて「そうか。まだまだ続くんだな」なんてことを思っていたのですが、最終回になってしまいました。ちょっと悲しい。

今回の話はほとんどがモノローグ。これまで積み重ねてきた流々とマグちゃんの毎日が成長と共にサラサラっと流されます。その後、子を産み、親となった流々はあっという間に老衰し、なくなってしまいます。まるで川の水のように時間とモノローグが流れていき、「ちょっと雑くない?」と最初こそ感じましたが、それが逆に、悠久の時を生きる邪神が感じている時間感覚を彷彿とさせている演出だったようです。

こうしてあっという間に亡くなってしまう流々。その悲しみに打ちひしがれるマグちゃんの前には、年老いたイズマを中心として、聖騎士団が現れます。
「流々という軛を失った邪神は人類の脅威になりかねない」
マグちゃんの封印を目的とする彼らに対し、マグちゃんは一切の抵抗をすることもなく、ただ「少々疲れた。しばし眠りにつく」と、自ら封印されることを望みます。

このときマグちゃんはホロリと泣いているのですが、こっちまで少し涙が滲んでしまいました。

やがて時が経ち、マグちゃんの封印が解かれてしまいます。
その場所は海岸。「我が名はマグ=メヌエク。貴様は何奴だ?名を名乗れ」というセリフ。そして目の前にいたのは、流々に似た少女・瑠璃でした。

週刊少年ジャンプ2020年10号

第一話の再現ですね。
しかし安易な再現という印象はなく、永遠の生命の悲しさと、儚い命の言葉に表せないような美しさが内包されていたように感じます。
僕はこういうの大好きです。

マグちゃんはどうしてもギャグよりの絵柄なのでギャグが強い印象がありますが、たまにあるシリアス回は平均してクオリティ高い印象も同時に抱いていました。しかしながら、最終回は予想をはるかに上回った出来でした。

ジャンプを読んでいると何度も作品の終わりに触れることはありますが、今回は「終わった」というより「完成した」という印象を受ける、とても素敵なラストだと思いました。

マグちゃん、今までありがとう。
上木先生、お疲れさまでした!

守れ!しゅごまる

第10話 藤井から守れ!しゅごまる

なんでも手品にしてしまうスカルの刺客、藤井。彼女がなんでも手品にしてしまうため一難を逃れたさなぎたちは、藤井に狂暴化させる薬みたいなものを飲ませたもう一人のスカルの刺客、葵のせいで暴走してしまった藤井と交戦?中。

手品を用いる藤井に対して、しゅごまるはデュエルディスク(遊戯王のアニメとかで手に付けてるやつ)を装備し、遊戯王カードで対抗。なんだかよくわからないですが、とりあえずディアン・ケトとかいうめちゃくちゃ懐かしいカードを使用します。

その後、守備力をアップするために魔法カードを使用したらヒカキンの登場。
なんでヒカキンが出て来たんでしょうか…。

まあなんやかんやで危機を逃れ、藤井を倒すに至るわけですが、遊戯王とヒカキン以外の内容を忘れました。

筋肉増強児薫がもう一度でてきたので嬉しかったです。

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