週刊少年ジャンプ感想 2021年50号

アニメ

アヤシモン

第1話 遊んでやるよ、どチンピラ
週刊少年ジャンプ 2021年50号
見開きで主人公・ヒロインの影が一切ないのも珍しい。

今週からの新連載が始まりました。ジャンプ+掲載作品でアニメ化も決まった「地獄楽」の作者、賀来ゆうじさんの最新作がこの「アヤシモン」です。
地獄楽で磨いた構成力、画力は申し分なく、第一話として非常に綺麗にまとまったスタートとなっていました。

本作の主人公は連載前から「ちょっと地味なデザインだな」と感じていたのですが、どうやら作者は意図的に地味なキャラクターにした様子。作中でも「モブ顔」とイジられる描写が見受けられます。

反対にヒロインの方はロリ顔美少女でありながら艶めかしさも併せ持つ、いわゆるロリババア的なキャラクター。こちらは申し分なく美少女として描かれているので、このキャラクターを見られるというだけで楽しみですね。

肝心の内容はシンプルに美少女を助ける、その一点に終始していたため、大変読みやすくなっておりました。

主人公がちょっとバトルジャンキーというか、人を殴りながら満面の笑顔になることからサイコ入ってない?という印象を受けますが、そもそも彼が憧れたのは「北斗の拳・ケンシロウ」「ドラゴンボール・孫悟空」「ジョジョの奇妙な冒険・空条承太郎」「キン肉マン・キン肉マン」この辺りが戦う姿だそう。
(ヒロアカの爆轟がオールマイトの勝つ姿に憧れたことに近しい動機ですね)

週刊少年ジャンプ 2021年50号
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ジャンプ主人公としてここまでサイコなの大丈夫?と少し思ったものですが、冷静に考えたらドラゴンボールの孫悟空も強いやつと戦えれば地球とかどうでもいい派の主人公なので、主人公っぽいシチュエーションを探して戦うだけ、まだマシなのかも…。

ヒロインの方はどうも人間ではなく、妖怪ヤクザの一員のようですね。彼女の髪型から推察するに正体は鬼、それも一話冒頭で亡くなった「炎魔会 鬼王会長」とやらの娘といったところでしょうか。
彼女についてはまだまだわからないことは多いため、今後の展開で分かっていくことでしょう。

それにしても、妖怪と任侠(ヤクザ)…
ぬらりひょんの孫を彷彿とさせますね。
願わくば、主人公が人間と妖怪の混血でないことを…。

僕のヒーローアカデミア

No.333 亡霊

これまで長々と続いてきた死枯木(AFO)VSスターアンドストライプ。その終止符がとうとう打たれましたね。
結果だけ言うと、スターの敗北という形になってしまいました。

しかし彼女は死の間際に「個性・新秩序が他の個性と反発する」とオーダーを与えたことによって、新秩序を手に入れようとしたAFOの複数個性と反発。
最後の敬礼が潔く、またかっこよく、胸に来るものがありました。

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これでスターが回想以外で本編に登場することはないでしょうが、ヒロアカの中でもかなりお気に入りのキャラクターとなりました。
僕の心は作者の掌の上か…。

てっきりAFOは新秩序を手に入れて無敵状態になるかと思っていたので、予想外の展開にワクワクですね。
また、これでAFOは若干弱体化されたと考えて良さそうですが、それでも敵は強大。
というか、全世界の犯罪者も手中に収めているのが強すぎる。
次回からようやく主人公・出久らが活躍すると思われるので、今後の展開が楽しみです。

呪術廻戦

第165話 東京第1結界⑤

呪術師の強さはほとんどが才能。親から受け継いだ術式などで決まる…

というのが呪術廻戦における基本設定だったかと思いますが、今回は虎杖と戦う日車がとんでもない才能を秘めた術師であることが明かされます。

どういった経緯からかは不明ですが、デフォルトで領域を取得した状態。そこから結界術を習得し、呪力操作による強化術を習得。術式開花からわずか12日で1級術師レベルとのこと。

たしかに術師の強さは才能で決まるとか言われてたけど、日車マジで才能の塊やんけ!!

しかも彼の領域によって“没収”の罰則で虎杖に対して「術式の使用不可」のデバフを付与しましたが、虎杖は術式を持っていなかったために罰則が「呪力の使用不可」に変更した模様。

本来の罰則が術式の使用不可であった(必殺でなかった)から成り立っていた日車の術式だったはずなのに、術式を持っていなかったから呪力の使用不可に自動で切り替わる…ってさすがにほぼ必中の領域条件に対して効力が強すぎない???

そんな強すぎ領域を発動した日車に対し、呪力を奪われた持ち前の身体能力でやや不利ながらも渡り合う虎杖。日車が「裁判」を元にした能力であったことから三度の裁判が行えるのではないかと推察した彼は、「もう一回」と言うことで戦闘を中断、再び裁判を行うことに成功します。

しかし、次にジャッジマンから与えられた裁判の内容は、「渋谷における大量虐殺」の疑い。渋谷事変にて、宿儺に身体を代わられて大量虐殺を行ったあの件ですね。
この疑いに対し、あれだけ罪の意識を抱いた虎杖が嘘を述べられるわけもなく…。

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はやく来週のジャンプ読ませてくれんか???

夜桜さんちの大作戦

作戦106 旧夜桜邸にて

先週、先々週とジワジワ伏線を貼っていた夜桜百の足跡。今回は百と一致するソメイニンが検出された旧夜桜邸である「二ノ前屋敷」へ4人が偵察へ向かうことになります。

そこには高ソメイニンを持つであろう謎の幼女の姿。

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このセリフからつぼみと関係が深いことはわかるのですが、「母上」がつぼみのことなのでしょうか。そして「二代目」とは?

新たな物語がまた始まりましたね。

PPPPPP

第9話 ・・・―――・・・

今週はレイジロウの回想回。

一緒にいられたラッキーが、父と離婚した母と共にいなくなった後、彼は1人が嫌いだったけど我慢して耐え抜いていました。

しかしピアノの才能があったレイジロウは、人の輪に入りたいという願いとは相反してどんどん孤立。ようやくできた友達も、レイジロウのピアノの才に嫌気がさして実質DV彼氏化。
レイジロウ、お前DV彼氏製造機だったんか…。

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ラッキーの演奏を聞いて涙を流したのも、「なりたいものになれて友達がいて、レイジロウが憧れたものを全部もってるからうらやましくて許せない」というのが理由。
とんだメンヘラ男ですね!!
これで顔が良くなかったら許されないけど、顔がいいので許します。
レイジロウはいいぞ。

アンデットアンラック

No,087 二本目

今回も引き続き、風子VSスプリング。

三回勝負のうち一回戦の独楽勝負が敗北に終わり、新たに十三人一首が始まりました。

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いや十三人一首ってなんやねん。

ツッコミを入れたいところですが、それぞれのキャラクターの生い立ちが歌になった十三人一首は思いのほか良い雰囲気です。とくに人と関わろうとする風子だからこそ、正解の札を選ぶことができるというのはいいアイデアですね。逆に風子が見つけた札を力で無理やり奪い取るスプリングのやり方も暴力的でいいですね。

でもこれ、スプリングは「不利な勝負を覚悟せよ」って言ってたけど、フェイント入れられたら正解札がわからないスプリング勝ち目ないじゃん…。
このちょっとガバい感じ、神に操られて心がなくなった感が出ていていいですね。

また風子も力の操作がワンランク上がったのか、スプリングに対しての不運が制御できるようになってきました。不壊・一心の装甲を纏った風子が力を制御できるようになったらかなり強いキャラになるのでは?

様々な漫画で倒しきれない敵が現れた場合、地球や天体の力(火山や隕石など)を借りて敵を倒すという描写がありますが、風子の能力は攻撃に全振りしたアタッカーよりの能力なんですね。
これまでアンディに付与するサポート要員の印象が拭えず思い至りませんでした。

NERU-武芸道行-

第十八般 天狗舞う

とうとう最終回を迎えてしまいました。NERU…。
もともと最終回を迎えそうな雰囲気がありましたが、冒頭から「五年後」…。
しかもその内容はどうにも駆け足で、ラスト10p以外はイマイチ追いきれないものでした。要ちゃんもほとんど出てこない…。どうして…。

ちなみに要ちゃんはどうもネルと一時期付き合っていた的な描写がありますが、別れてしまったようですね。しかしネルから貰った弓懸は別れて一年以上経っても捨ててない?未練たらたらの様子。やはり要ちゃんは可愛いですね?

ともかく駆け足で進んでしまう5年後の設定。
明らかに尺が足りてませんが、先週までの試合の方にちゃんと尺を使いたかったのでしょうね。
その点は少々残念ではありましたが、作者が見せたかった部分はちゃんと見せることに成功しているかと思いました。打ち切りという形になってしまいましたが、作品としては完結したという印象を受けたので満足です。

週刊少年ジャンプ 2021年50号

比良賀みん也先生、連載お疲れ様でした。
次回作に期待しています!

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