週刊少年ジャンプ 感想まとめ 2022年7号

映画

アンデットアンラック

No.094 死季
少年ジャンプ 2022年7号

アンデットアンラックもとうとう2周年。近頃は掲載順が下の方にあったので少々不安を感じていましたが、表紙もバッチリ飾っていたのでひとまず安心です。

さて、今回の話は、いよいよ四季のユーマを倒してひと段落。

ユーマであるスプリングを殺した風子の『不運』が、物理的な不運のみではなく、ユーマや否定者にも通用する不運(死)を与えることを知ったアンディは、「今度は自分が風子を好きになる」ことで、『不死』すら殺せる『不運』を与えられるのではないかと仮説を立てました。

そのために、今後ますます2人で世界を回っていこう…となるかと思いきや、まさかの展開。

少年ジャンプ 2022年7号

こればっかりはまじで勘弁してくださいよ…。

風子はヒロインとしての魅力がイマイチ。
キャラデザもうちょっと可愛くなったでしょ。
髪が長い方が好きだったな…。

まあそんな生意気なことを考えていた僕ですが、いつの間にやら風子のことを好きになっていたみたいです。なのに脈が止まる風子…
ここで風子が離脱するのはとてもつらい…

また、新たに登場したこの男はアンディに対して「同じループを超えられる俺たちが死を選んではダメだ」という旨の発言を行っているため、次の敵はループを超えられる者である可能性が高いですね。
さすがに神まで遠いな…。

いずれにしても、今回の急展開からどのように話が展開していくのかが楽しみです!

ところで世界の理が足されたり減ったりと世界観の維持が極めて困難であろう本作ですが、作者は休載しなくて大丈夫?
毎週更新してくれるのは大変嬉しいのですが、くれぐれもお身体には気をつけてください。

呪術廻戦

第171話 東京第1結界⑪

前回に引き続きVSレジィ戦ですね。

今回は伏黒が未完成の領域を展開。それに対して、レジィは簡易領域を展開することにより、必中効果を打ち消そうとします。

しかし領域内の伏黒の攻撃は、領域そのものに対して必中効果が付与されていない(現在において伏黒の領域は必中・必殺の領域ではなく、術式・十種影法術の拡張するだけ)ため、対領域に特化した簡易領域を実質無効化。伏黒の攻撃はレジィに当たる…という流れ。

少年ジャンプ 2022年7号

これは難しい。

特に簡易領域だけの説明ならなんとなく理解はできたのですが、そこに渋谷事変における術式展延まで例に出されるとかなり難解な印象でした。

作中では渋谷事変における五条の無下限呪術を「術式(五条中心の一定範囲に効果)」、渋谷事変時に疱瘡神が使用した領域の展開を「結界(特定空間内の必中・必殺)」と称していました。

そして「術式」を部分的に無効化するために使用するのが「展延」。

一方、「領域展開による結界(空間を閉ざし、必中・必殺を付与した領域)」における「必中」を無効化するために使用するのが、今回レジィの使用した「彌虚葛籠(いやこつづら)」や、これを原型としたシン・陰流「簡易領域」であるようです。

領域と領域展開(結界)の違いが極めて難しいですね。

では、改めて今回の話を纏めてみます。

現在の伏黒の領域は未完成。

  1. 伏黒自身が空間をイメージできないこともあって、体育館を領域の空間イメージとして転用し、体育館内に領域の拡張を行う。
  2. 伏黒の領域は、正確には領域展開(必中・必殺を付与する結界術(対象を封じ込める)としての特性を持つ)ではない?ため(曰く未完成)、必中効果を持っていない。
  3. 領域展開による必中効果を無効化する『彌虚葛籠』によって防げる攻撃ではない。

ということのようです。

五条が相手の場合なら展延によって五条の領域を中和する、という流れが最適解でした。
五条は常に自身の周囲に術式(曰く「無限」)が存在していたため、そもそも五条に攻撃を当てるためには

  1. 必中効果のある結界術(領域展開)
  2. 領域(無限)を中和して攻撃を当てる

この二択の方法しかなかったわけです。

渋谷事変での戦いの場合、五条と特級呪霊たちの実力差がありすぎて、領域展開を行えば呪霊が確実に押し負ける(より強度の高い領域展開を行った方が勝つため)ことが確定していました。
領域展開ができない以上、彼らは消去法で展延を行う他はなかったわけですね。

しかし伏黒の場合は五条と違い、領域を展開することで必中・必殺の能力を付与するのではなく、自身の術式(影の範囲)を拡張し、戦闘を有利に進めるというものでした。

展延は術式を込めないことで、相手の術式を中和する(術式のない空白に相手の術式を流し込んで(実質的に)無効化する)という技術です。

展延しなくても伏黒に攻撃は当たる上、伏黒による攻撃手段も、展延の有無に関係のない式神や打撃・呪具による物理(?)攻撃であるため、レジィは展延を行う必要はなかったわけです。

こうした理由から、レジィは
(単純な必中領域が相手なら、とりあえず簡易領域を作っとけば必中が防げるため)
「単純な必中領域より、余程やりづらい!!」
と発言していた、ということですね。

なお、レジィは「足場を呪力で強化しなければ吸い込まれそうになっていた」と発言していることから、伏黒の領域内で仮に展延を使用した場合は「吸い込まれはしないが(影が術式の付与されていない容量ぶん流し込まれていくため)重力方向に落ちていく」のかもしれませんね。

以上のことを踏まえると…

ぶっちゃけ現状では、術式展延とか、対五条くらいしか使わないのでは…?
という結論に至りますね。

今後も五条同様に『触れない敵/攻撃が当たらない敵』が現れたら展延を使う必要はありそうですが、余程の実力差が無い限りは領域展開の押し付け合いになりそうです。
となると、いよいよ対五条にしか使わなさそうですね…。

いずれにしても、伏黒の領域展開に対して、レジィは領域展開ではなく簡易領域で対抗してきました。それはレジィが領域展開をするまでに至っていないからなのか(伏黒の領域展開を見た際には「ここまでの術師か」と驚いていました)、あるいは、簡易領域によって呪力を節約して領域展開を意図的に行っていないのか、これによってこの勝敗が別れるところでしょう。

さすがに簡易領域を実質的に無効化された上、伏黒にあそこまでタコ殴りにされてなお、領域展開を使用せずに取っておいてある、ということはなさそうですが…。

しかし、レジィの「単純な必中領域より、余程やりづらい!!」というセリフは、裏を返せば「単純な必中領域ならやれる」→「単純な必中領域なら倒したことがある」という意味にも解釈できます。
伏黒の領域展開を見ても大きく動揺しなかったところを見ると、おそらく単純な必中領域を使用する相手なら、簡易領域で中和することによって倒した経験があるのではないでしょうか。

仮にレジィが領域展開できない段階にあっても、かなり手ごわい相手であることに違いはないでしょう。

また、簡易領域がどのような位置づけなのか、詳しいことはわかりませんが、もしも虎杖が簡易領域を習得することができれば、領域展開を行える相手にも戦えるようになるかもしれませんね。
生まれ持った資質が実質的に勝敗を分ける呪術戦において、簡易領域による必中効果の中和は、虎杖の切り札になり得るかもしれません。

それにしても、呪術の術式関連の話は毎回難しい印象ですが、今回の話は特に難解な印象でした。
そろそろ術式図解みたいなものが欲しいです。

僕のヒーローアカデミア

No.340 皆がヒーローになるまでの物語③

今回は青山の説得回ですね。

前々回、飯田くんは「AFOを裏切らないと、青山は二度と俺たちの友達にはなれないからな(意訳)」となかなか鬼畜なことを言っていたわけですが、それに対して相澤先生は「お前は雄英に残れないかもしれない」「戦うしかないんだおまえは」とめちゃくちゃ優しい言葉をかけていました。

というか、内通者やってたのにまだ除籍されないんですね。
この時点でめちゃくちゃ優しいのでは?

しかも青山にかけたこの言葉。

少年ジャンプ 2022年7号

教師としての相澤先生の株が上がりまくる回でした。

そして最後にちらっと姿を見せる心操くん。
彼の活躍も示唆されているので、続きが楽しみですね。
はやくジェントル&ラブラバも活躍させてほしい。

夜桜さんちの大作戦

作戦113.ななおハザード
少年ジャンプ 2022年7号

今回は夜桜一家の健康のために七悪ががんばるお話。

七悪は超強力風邪薬を兄弟たちに打とうとするも、その注射は気絶ほど痛いために一家は全力で逃走。それを七悪が追いかけるという流れです。
いつものようなハチャメチャとした流れでしたが、七悪を中心として凶一郎の長男らしいカッコいいところが垣間見えましたね。

最近はこれまで見せてこなかった組み合わせで話を展開することが多いですが、逆に言えばこれまでよく太陽中心の話だけで物語を回してきたものです。
凶一郎が好きなのでもっと凶一郎出して。

それはそれとして、最近の夜桜はセンターカラーが多いですね。

守れ!しゅごまる

第7話 調理部で守れ!しゅごまる

今回のしゅごまるはデーモンの召喚が召喚されていましたね。

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デーモンの召喚は僕も好きでした。☆6なので生贄が一体でいいわりに、攻撃力は2500と非常に高いものでしたからね。☆7のブラックマジシャンと同じ攻撃力でしたから、生贄が1体でいいぶんコスパがいいんですよね。デザインはブラックマジシャンの方が好きでしたが。

城之内くんのレッドアイズと、遊戯の用いたこのデーモンの召喚で融合召喚したブラック・デーモンズ・ドラゴンも印象的なカードでした。

それはそれとして、本編最後には暗殺者・スカルに操られているっぽい(後頭部に豆苗のようなものが生えているので)学生にナイフで刺されてしまったさなぎ。
デーモンの召喚くんは針治療されて頭部から流血していましたが、さなぎは胸を刺されても流血ナシ。
前々からさなぎはやたら胸が大きい気がしていましたが…もしかしてパッドか?
この漫画ならあり得る展開だと思います。

ドロンドロロン

第6話 暗転

今回はドラの母親を殺害したモノノケ、般若牛鬼が登場しましたね。

少年ジャンプ 2022年7号

1話から5話までだいたい同じような流れ(登場人物を変えただけで展開が同じ)だった本作ですが、今回の回はタイトル通り、序盤における起承転結の転に当たりそうな回でした。

この回をもう少し早くやってくれればよかったのでは?

とも思ったのですが、言ってもまだ第6話ですね。BLEACHのグランドフィッシャーの方がよほど遅くの登場だったような気がします。

この般若牛鬼との戦いや、その後の展開によってドロンドロロンの印象は大きく変わると思うのですが、どうなるでしょうか。

般若牛鬼は中士侍7名、下士侍12名、民間人46名を殺害したというモノノケ。
中士侍であるギンチヨは一応期待の新人のようなので(社会人の目で見ると、厄介払いされて遠方の田舎支部に飛ばされたようにも思えますが…)かなり大きく見積もって、中士侍3人分の力があるのではないでしょうか。

上士侍と中士侍の違いがどの程度なのかはわかりませんが、少なくともギンチヨは上士侍に近い実力を持っていると推測します。一方のドラ&クサナギはせいぜいが中士侍2人分程度の力だと思うので、どうあがいても勝てませんね。

これで易々と勝っても面白くないので、個人的には一度敗北するか、BLEACHでいう隊長クラスに当たるであろう上士侍の登場を願いたいところです。

もし敗北するなら、寄生獣の主人公やチェンソーマンみたいに、ドラの傷を癒すためにクサナギがドラと一体化してしまう展開だと熱いですね。
さて、2号連続増ページのようですが、どうなるでしょうか。

GAIN-ゲイン-

読切
少年ジャンプ 2022年7号

ビーストチルドレンの作者によるゴルフ漫画ですね。

ゴルフのことは正直よくわからないのでスルーしますが、この作者はやっぱり熱い展開、盛り上がる展開が上手いように感じます。ビーストチルドレンはラグビーという漫画では扱い辛そうなテーマを用いていたこと、ちょっと絵に癖がありそうだと思ってはいましたが、わりと好感度高めの漫画でした。残念ながら打ち切りとなってしまいましたが…。

しかし、ビーストチルドレンで人を選びそうだと思っていた絵柄を大幅に改善し、万人受けが良さそうな絵柄に仕上げてきましたね。全然絵柄が違っていたため、「ビーストチルドレンの作者」といううたい文句がなければ気づかなかったかもしれません。
主人公の顔つきなどはどことなく似ているのですが…。

今回の絵柄は食戟のソーマを思わせる綺麗な絵になっていたので、万人に読みやすい作品になったのではないでしょうか。

それにしても、ここまで画力を上げてくるなんて本当にすごい事だと思います。次に連載されたときは、ぜひ打ち切りではなく、完結まで続けてほしいですね。
応援したい作家さんの1人です!

肝心の内容は、過去に経験したことがある物事を再現することに長けた貧乏少年が主人公。
再現力が高いため、一度作った料理などは調味料の量をなんとなく覚えており、上手くいった経験を幾度も再現して料理上手になっていきます。

(そんな能力持ってるなら食戟のソーマの美作みたいなこともできると思う)

彼は貧乏のためバイトで家族を守っていましたが、彼と2本の柱で家計を支えていた母が過労で倒れてしまい、当分の生活費をまかなうために急ぎで資金が必要になりました。
そこで登場したのが、プロゴルファーであり、過去、主人公がアルバイトで働く店で主人公の姿を見ていた男。
彼の姿を見た主人公は、金を貸してほしいと頼み込みました。男は「ゴルフで賭けをして、勝てば金をやる」として、2人はゴルフバトルをすることに…。

ここでも主人公は再現力を活かして最終的に賭けに勝つわけですが、そこに至るまでの話の流れは非常に丁寧で、わかりやすく、また面白いものでした。

さすがに主人公が有能すぎない?というツッコミを入れたくなるものの、読切の段階ではそこまで問題を感じさせない程度のものだったので、連載時には下方修正されて登場するのではないでしょうか。
ゴルフという題材がウケるかどうか、というところですが、応援している作家さんの1人なので、ゴルフではないにしろ、何かしらの作品で連載を勝ち取って欲しいところです。

アヤシモン

第8話 趣味が悪いとか言わないでね

いよいよ8話を迎え、若干失速気味の印象を受けているアヤシモン。

今回の内容は、炎魔会の独歩とマルオの戦闘でした。

これまでマルオが戦ってきた妖怪たちは、金槌を持つなど近接戦闘によってマルオと戦ってきましたが、今回は妖術を用いる格上が相手。人間のように殴る蹴るがメインではなく、妖術を用いて攻撃する遠距離型。
しかも冷気によって動きを阻害するデバフ型の戦闘スタイルでした。
(本気を出せば冷気も攻撃手段となると思うのですが、今回は手加減しているのでデバフとして用いていました)

これまで妖術を用いる敵と戦ったことがないマルオは、まるで歯が立たないままボコされます。
そんな中、状況打破のために謎の刀を取り出すウララ…。

少年ジャンプ 2022年7号

鞘を抜いたら力を発揮って、ライオン丸かな?

今後、独歩が敵となるのか、あるいはマルオやウララの覚悟を目にして味方となるのか…。
若干失速気味といいつつ毎週楽しみにしております。

アオノハコ

#36 行かないと

祭に来ていた大喜と先輩。そして雛を巡る微妙な三角関係…

大喜が先輩と会っていることがバレて話が拗れる、なんてアリがちなラブコメ展開にはならなかったわけですが、花火が始まっても帰りが遅い大喜を待ち続け、大した不満も言わずに受け入れる雛ちゃん。

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やっぱアオノハコは雛ちゃんルートで進んでほしい。
大喜は来年のことなんて考えてないで雛ちゃんとの花火を楽しめ。

あやかしトライアングル

第75話 未確認探偵ルーシー(後編)

なんかサラっとアニメ化決定報告がされていますね。
前回も報告がありましたっけ? いつの間に感がすごい…

今回の内容は前回に引き続き、祭里の正体が「シロマツ様」である確証を知りたいルーがメインのお話。
最終的に祭里=シロマツであることを知ったルーは「いつか地底世界とUFOの関係について教えてほしい」で話を閉じるのですが、ルーは圧倒的にキャラデザがカワイイですね。
顔がいい。人気ありそうです。

PPPPPP

第16話 ミ

いよいよ本格登場しましたね、「ミ」のミーミンと、その演奏。

どうやら彼女が独自解釈を入れて演奏すると、本来の曲のイメージとは無関係に、謎のファンタジーが始まってしまうようです。

少年ジャンプ 2022年7号

エリーゼレンジャーブルーかわいいやんけ。

逆に彼女が独自解釈を入れ込まなければ、ピアノの葉を付けた木々が現れ、その木々の中に曲が見え隠れするそうです。
今回演奏した「エリーゼのために」では、木々の隙間から恋するエリーゼに悩むベートーヴェンがラッキーの目に写っていました。

ちなみに万人から喝采されるのは、もちろん後者の演奏です。

しかしミーミンは独自解釈で演奏する方が楽しいらしく、型にはまった演奏はあまりしたくない様子。
演奏の幅を拡げるために、コンクールなどでミーミンに負けた人間はどんどん父に追放させ、独自解釈の演奏に対してケチを付けられないようにすることが目的だそうです。

そして彼女が次に出るコンクールには、フルスさんも登場…?
早くフルスさんと音上の話を描いて欲しい。

しかし、掲載順を考えると打ち切りも近いのでしょうか?
個人的にはもう少し頑張って続けてほしい作品です。

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