とうとうシンウルトラマンまで残り1カ月となりましたね!
僕はもう早く見せろ早く見せろと息巻いていたわけですが、残り一か月を前にして新たな特報が公開されました。
これだよこれ。これが見たかったんだ。
今回の特報では
- 主題歌「M八七」米津玄師
- 新たに登場する宇宙人
- 数多の新規カット
これらが紹介されていましたね!
今回はそれぞれの大まかな内容と、考察をしていきたいと思います。
主題歌「M八七」
シンウルトラマンの主題歌は、ボーカロイドで楽曲開発をして経験を積み、自ら歌手として活躍することになった米津玄師さんが担当することになりました。
米津玄師と言えば「レモン」が大ブレイクし、その後もドラマ主題歌やアニメ主題歌に収まらず、児童向けの「パプリカ」など流行曲を次々と生み出していった有名人なので、今更説明することはないと思います。
肝心なのは、そんな米津玄師を今回、シンウルトラマンの主題歌に抜擢していることです。
これはもう完全に、大人向け、大衆向けの「ウルトラマン」を作っていますよ、という制作側の意図を感じます。
僕個人としては米津玄師の曲はちらほら聞いている程度のものですが、この主題歌で興味を持つ人も多いのではないかということを考えると「よくやった!」という気持ちです。
また主題歌のタイトルが「M八七」…つまり、「M87」であるわけですが、この主題歌タイトルはウルトラファンの期待を裏切らないであろうことも期待できます。
ウルトラマンの出身といえば、M78星雲であることを知っている方も多いでしょう。
ではなぜ今回の主題歌がM87(78とは逆になっている)なのか?
これには理由が大きく二つ考えられます。
一つずつ見ていきましょう。
M87光線
まずウルトラファンが思い浮かぶM87といえば、ウルトラ兄弟の長兄ゾフィーの必殺光線です。
ウルトラマンの必殺技と言えばスペシウム光線ですが、その兄貴分であるゾフィーの必殺技が「M78光線」ではなく、「M87光線」なのです。
どうして出身がM78星雲なのに、必殺技は「M87光線」なんだ?と疑問に思う人が多いでしょうが、そこは一旦おいておきましょう。
このウルトラ兄弟の長兄ゾフィーは、ウルトラマン本編にも登場しています。
それがウルトラマンの最終回(第39話)である「さらばウルトラマン」でした。
実はウルトラマンが地球に来たのは、「ベムラー」という狂暴な宇宙怪獣を追ってのことでした。しかしウルトラマンはベムラーの追跡中、誤って科学特捜隊・ハヤタ隊員が乗る飛行機に衝突し、彼を殺してしまいました。
無関係な人間を殺めてしまったことから、ウルトラマンはハヤタ隊員と一体となることで彼を救い、その後、意図してか意図せずか、地球に居つくような形となり、幾度も地球の危機を救ってくれました。
これまで無敵だったウルトラマンは、しかし最終話に登場した宇宙恐竜ゼットンに敗北してしまいます。
敗北したウルトラマンの前に現れたのがゾフィーだったのです。
ゾフィーは死んでしまったウルトラマンに、「ウルトラの星から命を持ってきた。これでお前を生き返らせるから、ウルトラの星に帰ろう」といったニュアンスの発言を行いますが、ウルトラマンはこれを拒否。
なんと「自分を生き返らせるよりも、ハヤタ隊員を生き返らせてほしい」と言います。
ゾフィーはこれに驚いてこういいました。
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」
お分かりでしょうか。このセリフって、シンウルトラマンの公開が発表された際に同時に公開されたティザーのキャッチコピーです。
結局ゾフィーは命を二つ持ってきていたため、ウルトラマンとハヤタ隊員の双方を生き返らせることでウルトラマンは納得。最後にはゾフィーと共に地球を去る…というのが「さらばウルトラマン」のおおまかな概要です。
主題歌のタイトル「M八七」と「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」というキャッチコピー…。これでゾフィーが出なかったら逆にびっくりですが、ゾフィーの登場は期待していいでしょう。
また、ゾフィーのセリフから、宇宙恐竜ゼットンの登場も期待できるのではないでしょうか…!
M87
さて、先ほどM87といえば、ゾフィーの必殺光線である「M87光線」であることを紹介しました。
次に紹介するのは、「どうしてM78星雲出身のゾフィーの光線技が「M87光線」なのか」です。
最初に結論を言ってしまうと、この原因は制作側の誤植でした。
もともとウルトラマン第一話の脚本段階では、実際には存在しない「M87星雲」という架空の場所をウルトラマンの出身地と定めていたとされています。ゾフィーの必殺光線が「M87」となっているのは、その名残なのです。
もちろん、シンウルトラマンにゴリゴリ絡んでいるであろう庵野秀明はそれを知っているはず。
庵野秀明は映画業界のお約束事をことごとく破壊してシンゴジラを完成させたという話ですが、ウルトラマンが大好きな庵野秀明のシンウルトラマンにおける役割は「企画・脚本」です。
監督じゃない…。
そのため、脚本を書き終えた時点で庵野秀明はシンウルトラマンからお役御免になるはずなのですが、どうもかなり口を出しているのであろうことが予想できます。
何を隠そう、主題歌の「M八七」も庵野秀明の要望から米津玄師が書き上げたのだとか。
ウルトラマンに恋愛要素とかいらないから、日本映画のお約束をぶち壊してくれ!シンゴジラみたいに「空想特撮」にゴリゴリに力を入れた最高のウルトラマンを作ってくれ庵野秀明…!!!!
新たに登場する宇宙人
次に紹介するのは、新たに登場が決定した宇宙人です!
これまでシンウルトラマンのPVには、電気を食べる「透明怪獣ネロンガ」と、ウランを食べる「ウラン怪獣ガボラ」が登場していました。
電気もウランも人間の生活に関わっているものなので、それらを食べるために人間の前に姿を現す…という設定にはちょっと現実味がありますよね。
ところでネロンガとガボラはどちらも地球上にもともと生息していた怪獣です。
しかしウルトラマンは宇宙人。ならばシンウルトラマンにおいて、ウルトラマンはどうして地球にやってきたのか?
この謎に僕は「いやー、やっぱ(第一話に登場した)ベムラーっしょ」と思っていました。
なぜならベムラーはいまいち印象が薄いものの、ウルトラマンが地球に来るキッカケとなった怪獣であるというのはファン周知の事実であるからです。
しかしベムラーの姿は出てこない…。
代わりに登場したのは「凶悪宇宙人ザラブ星人」と、「悪質宇宙人メフィラス星人」です。
ザラブ星人といえば、地球に「友好のために地球にやってきたんだ。俺たちみんな同じ宇宙に生きる兄弟だからさ!仲良くしようぜ!」と言いながら、偽ウルトラマンに変身して町を破壊することで、ウルトラマンは人間の敵であると印象付けようとした外道の宇宙人。
メフィラス星人といえば、かなりの実力を持ち合わせながらも、敢えて直接的な武力で地球侵略を行わず、その代わり子供に「私に地球をくれないか?」と言って言質を取って地球への愛国心ならぬ愛星心を試した宇宙人です。
ザラブ星人についてはそのままの見た目(デザインの変更もほぼなし)でPVに登場していましたが、メフィラス星人の方は『外星人第0号 特命全権大使「メフィラス」』という名刺を掲げる形で登場していました。
ザラブ星人にメフィラス星人。どちらもただ武力に訴えるだけではなく、頭脳を使って人間の心の隙間に入り込もうとする宇宙人でした。
特にザラブ星人は、目的は「地球文明の破壊」でしたが、名目上は「友好」のためにやってきていましたから。
ところでシンウルトラマンの新たなキャッチコピーですが、
それは「空想と浪漫。そして、友情」です。
この空想というのは、ウルトラマンのシリーズタイトルである「空想特撮シリーズ」の空想から来ていることでしょう。
浪漫は大人になってしまったファンへ与えるものでしょうか。
そして最後の友情…。
初めこそ「友情ってなんやねん。ウルトラマンって、そんなに(ウルトラマンと人間の)友情を描くシーンてなかったよな?」と思って訝しんでいたのですが、ザラブ星人とメフィラス星人が出てきたら話が変わってくるわけです。
こうした凶悪で悪質な宇宙人たちが登場する中で、ウルトラマンと人間はどういった関係を築くのかめっちゃ気になるし楽しみです!!!!
新たなカット
ちなみにシンウルトラマン特報③にて「貴方は外星人なの?それとも人間なの?」といったセリフがありましたが、これはメフィラス星人が人間を守るウルトラマンに対して向けたセリフです。
人間でありながら、ウルトラマンという超常的な力を行使できるハヤタ隊員。
宇宙人でありながら、普段はハヤタ隊員として生活しているウルトラマン。
一体どちらが本物なのか?というのは、数々のウルトラシリーズでも問い続けられた問題です。
(昭和作品の場合は最終的に人間の人格とウルトラマンの人格が一体化することが多いです)
今回では映画の主題に「友情」があることから、変身者であるカミナガシンジとシンウルトラマンとの関係性、あるいは人間とシンウルトラマンの関係性が緻密に描かれていきそうですね。
また、今回の新規カットではスペシウム光線をぶっ放す姿や、ネロンガと対峙する姿。
そしてβカプセルを使用してウルトラマンに変身し、巨大化する姿などが描かれていました。
どれもカットが最高すぎる…!!
また設定に関して
「怪獣」は「禍威獣」
「科特隊(科学特捜隊)」は「禍特対(禍威獣特設対策室専従班)」
「宇宙人」は「外星人」
と名を変えていることが明示されています。
新たな設定によって生み出されるウルトラマン…これは文字通り「シンウルトラマン」と名乗るべき作品となりそうですね。
期待にめちゃくちゃ胸が膨らみます!!!
コメント