こんにちは!
つい先日、雷句誠さんの漫画作品『金色のガッシュ!!』完全版が20周年を迎えたということで『金色のガッシュ!! 完全版20周年ありがとうなのだ!ブック』が発売されましたね!
私は『金色のガッシュ!!』の直撃世代。千年魔物編の共闘に燃え、ファウード編で勇姿を魅せたテッドやバリーを見て涙したあの頃が懐かしいです。もちろん、魔本を片手に友達とカードバトルをしたり、コントローラーを握り締めてタッグバトルに勤しんだものです。
そんなガッシュが20周年でありがとうブックが発売!しかも過去の特別読み切りを載せている!こんなもの、『20周年ありがとうなのだ!ブック』を読まない手はないわけです。
(無料なので、みなさんにもぜひ読んでほしい!!)
そうして読み始めたはよかったのですが、懐かしさに浸りながら読んでいるうちに、どんどんと本編を読みたい気持ちに駆られていきました。
なに!?『金色のガッシュ!!』を今、kindleで買うと、50%のポイントが貰える!?(2021年9月)
もちろん全巻買いました。
そうしてガッシュを読み進める中、懐かしさ、友情の大切さ、優しさの大切さ、そして目頭が熱くなる思いを感じながら幾度も涙しました。
ガッシュと清麿は戦いの中で幾度も成長。そしてついに、100人いた魔物の子は残り40人まで減ることになり、更に王を巡る戦いは苛烈さを増していきます。
やがて本編は千年魔物編へ突入!
これよこれ!これが読みたかったのよ!
パティとビョンコが登場。二人はロードと名乗る魔物(正体はゾフィス)に「過去、石のゴーレンに石にされた1000年前の魔物を蘇らせ、残った魔物たちを一掃して王になる!」という、壮大な計画を聞かされます。
そしてこれから蘇る予定の石板状態となった魔物たちがこちら。
多くない?????
石板の数を簡単に数えたところ、37枚は確実に存在しています。
ゴーレン、一体どれだけの魔物を千年もの間、石化させていたというのか…!
あまりに多い石板魔物の数にゴーレンの強さが気になりました。
- 石のゴーレンが倒した魔物の数
- 実際のところゴーレンはどれほど強かったのか
以上2点を中心に、ゴーレンという魔物について考察していきたいと思います!
ゴーレンとは?
まずは簡単にゴーレンについておさらいしておきましょう。
ゴーレン、またの名を「石のゴーレン」。
下半身はケンタウロス、頭はメデューサのような蛇の髪という出で立ちの魔物です。
金色のガッシュ本編、パムーンの回想において登場しました。その際に使用した呪文は「ディオガ・ゴルゴジオ」。
ちなみにディオガと名のつく呪文は、作中では「ディオガ級」と称されます。魔物が扱う呪文の中でも、上級に位置する強力な呪文のことです。
千年魔物編の段階では、使用できる魔物は非常に限られていました。
少なくともガッシュの味方になった魔物には、「ディオガ」を使えるものはいなかったと思います。
なお、ガッシュを中心として、ディオガと渡り合う力を持った魔物は存在しています。
本編では「ザグルゼム一発分のバオウ・ザケルガでディオガ級と同等程度かそれ以下である」と示されていました。
また、多くの魔物が強力な呪文を扱えるようになったファウード編においても、ディオガ級はトドメや切り札として使用されることもある上級呪文でした。実際に「ディオガ」はキース、チェリッシュ(ギャロン戦時点)、ロデュウら強力な魔物の最大攻撃呪文でもあります。
このことから、ゴーレンもかなりの実力者であることがわかりますよね。
そしてゴーレンの呪文であるディオガ・ゴルゴジオは、攻撃が当たった相手の魔物と、魔物の魔本を一緒に石にしてしまうというもの。
この石になった状態は「意識はあるが身動きができない」かつ「年を取らない」という半不老不死のような状態になります。事実、魔物の寿命はおおよそ1000年とされていますが、1000年前の魔物たちは1000年後にも難なく活動をしています。
石になった魔物からすれば、戦いに負け、魔界にも帰れず、意識だけは残ったまま地球に石として残されるという…まさに生き地獄。
まるで未開拓の異世界でドクターストーンの石化をくらうようなものです。
ちなみに公式の設定ではないと思われますが、金色のガッシュ!!のカードゲームにはディオガ・ゴルゴジオ以外にもゴーレンの術が存在します。その術の効力は、だいたい相手の妨害を行う術ばかり。
しかもゴーレン本人の性格も、決していいとは言えません。おそらく正々堂々と戦っていたであろうパムーンに対して、騙し打ちを行って勝利しています。
まさに「勝てばよかろうなのだ」を地で行く魔物なのです。
あまりに非人道的、非道徳的な行い。もはや1000年前の王を決める戦いにおける『クリア・ノート枠』としか思えません。
ゴーレン魔物倒しすぎ問題
さて、圧倒的な実力で数多の魔物たちを石板状態にしてきたゴーレン。先ほどのコマを参考に石板の数を数えたところ、実に37体もの魔物を石板状態にしていることが判明しました。
またWikipediaによる情報ですが、1000年前の魔物たちは本編に48体も存在するそうです。
※アニメ版は48+アニメオリジナル3体の計51体の設定だそうです。やばい。
つまりゴーレンはアニメ版含めると51体もの魔物を倒したということ。そして51体もの魔物が1000年間、人間界でずっと石板状態であったということです。
これには前回の覇者であるガッシュのパパ・ダウワンも、「あれ?100人いたはずの魔物の子、半分も帰ってきてねえんだけど?」と首を傾げたに違いありません。
しかも魔物の寿命はおよそ1000年なわけですから、このとき封印された魔物の子たちの親は既に寿命を迎え、亡くなっている可能性が極めて高いです。
こんな状況では、ゾフィスに「俺が勝ったら地位やるから協力してよ」って言われたらどんな魔物でも協力てしまうというものです。
ベルギムE.O.だからギャグにできていますが、石化は1000年前の戦士たちにとって、とても悲しく残酷な現実であることがわかります。
王を決める戦いでゴーレンに負ける代償が大きすぎる…。
こうして1000年前の魔物の半数をゴーレンが倒したことがわかりましたが、これは一体、どれほど尋常ではないことなのでしょうか?
その検証をするために、ガッシュ本編に登場する魔物と、ガッシュがこれまで出会ってきた魔物(現代のみ。1000年魔物は含まず)を算出してみました。
- ガッシュ本編に登場する魔物…およそ60/100体。
- カルディオを襲った魔物、ブラゴに倒された魔物など、名前のないものは省略
- ガッシュと遭遇した魔物…実に47/100体。
- アニメ版も含めれば47+6体
- ゴーレンが石化させた魔物…48体/100体
- アニメ版も含めれば48+3体
これは直接の戦闘を含まず、ガッシュと顔を合せただけの魔物を含めた数です。
限りなく公式の設定に基づいて算出された数ですが…それが47体。
ガッシュが出会ってきた魔物47体よりも、ゴーレンが倒した魔物の数48体が上回っているという驚愕の事実が判明してしまいました。
しかもゴーレンが生きた時代は1000年前。ビクトリームの1000年前の本の使い手は紫式部ということなので、日本ではまだ平安時代です。黒船だってあと800年は来ない牛車の時代ですね!
そのため1000年前の戦いでは、飛行能力を持つ魔物などが全世界各地を飛び回るなどして、長い時間をかけて出会い、戦いが行われていたとのこと。
だけどちょっと待ってください。
ゴーレンどう見ても羽ないし、飛べない見た目してますよね???
もちろん王になることが目的なので戦うのは当然なんですが、それにしても倒した魔物の数が多すぎます。もちろん、ビクトリームのように敵討ち(?)を目的とした魔物もいるでしょうが、100人中、半数をゴーレンが撃破しているとなると、いくらなんでも多すぎます。
多くの魔物と出会ったガッシュも「落ちこぼれを最初に蹴落としたい」という魔物たちに襲われていたという理由がありました。
それよりも多いゴーレン。何をしたら一人だけこれほど飛びぬけた数になるんでしょうか。
ゴーレンが強すぎる!千年前の魔物、レベル高すぎ問題
パムーン強すぎ問題
ゴーレンの強さを図るためにまず欠かせないのは、彼をギリギリのところまで追い詰めた1000年前の魔物の1体、パムーンの存在でしょう。
そこで改めてパムーンの使用できる術を簡単にまとめたところ、そもそもパムーンが強すぎるという結論が出てきました!
その根拠となるのは、彼が使用できる強力な呪文の数々です。
- ガッシュがファウード編で覚えた「エクセレス」の術「エクセレス・ファルガ」を所持
- 一度の戦闘で二度使用していることから中級~上級程度の呪文と推察
- ディオガ級の術「ディオガ・ファリスドン」を所持
- ディオガ級は千年魔物編では最上位レベル
- 五つ頭の獣を召喚する「ペンダラム・ファルガ」を所持
- 召喚系の呪文であることから、ディオガ級よりも上位の術であると推測
ガッシュは他の魔物と比べると、落ちこぼれのレッテルを貼られているだけあって、イマイチ術数が多くなく、実力も高くない印象です。
実際のところ、ファウード編でリオウと戦い、清麿と共に覚醒するまでは、エリートであるゼオンやブラゴはもちろん、バリーやアースなどの実力派や、一応エリートらしいエシュロスよりも術数が少なく、また1vs1の戦いで実質的な敗北をしていました。
逆にエリートとされるゼオンやブラゴ、実力派のバリーやアース、一応エリートのエシュロスなどは、非常に多くの術を取得しています。
(エシュロスは初期に敗北したものの、当時のガッシュの倍以上に当たる8つもの術を取得していました。また、ガッシュが千年魔物編で得た唯一の術である「ザグルゼム」はガッシュ第七の術なので、この段階ではまだエシュロスよりも術数が少ないです)
そんな現代のエリート魔物たちにも劣らない数と威力の術を持っているのが、このパムーンです。
「エクセレス」、そして魔物の術においてもかなり上位におかれるであろうディオガ級も所持。更にはそのディオガを超えるであろう最大攻撃呪文「ペンダラム・ファルガ」まで取得しています。
ファウード編で登場しても余裕で活躍できるレベルの強さですね!!
しかも最大呪文がディオガ級の一段上(と推測される)ということは、呪文の攻撃力だけならキースやロデュウを超えている可能性があります。
いくら本の使い手と真に心を通わせていなかったとはいえ、千年魔物編時点のガッシュとウマゴンがパムーンの攻撃をしのぎ切り、味方につけたことは、とんでもない成果ではないでしょうか。
他の千年魔物も実力派揃い!
もちろん、千年魔物で強いのはパムーンだけではありません。
千年魔物最強枠として真っ先に思い浮かぶのは、やはりデモルトでしょう。
ティオの「マ・セシルド」を呪文一つで容易く破壊。
千年魔物編時点でガッシュ勢の中で特に攻撃要員として重宝されたウォンレイもたちまち戦闘不能に。
あのブラゴも「力だけならゾフィスより…」なんていう強さです。単純なパワー(心理戦を含まない戦闘能力)だけなら、ゾフィスよりもデモルトの方が上であってもおかしくはないでしょう。
そんな魔物を倒して石板状態にしているゴーレン。恐るべし。
またパムーンやデモルトと同等程度として幹部のような扱いを受けていた魔物には、ベルギムE・Oとツァオロンが存在します。彼らもディオガ級の術や、ディオガ級相当と推測される術を持っています。
更に、強力な魔物は彼らだけではありません。デモルトとの戦いで力を発揮したレイラも相当の実力者ですし、そのレイラと同等程度の実力を持つであろうと推測されるビクトリームも、かなりの実力者であると言えるでしょう。
千年魔物たちの術や能力を冷静に考えてみると、非常にレベルが高いことがわかります。
ファウード編で活躍してもおかしくない魔物がゴロゴロいたら、そりゃあゾフィスだって「これで魔物を一掃する」なんて大きく出ることができるわけです。
逆に言えば、そんな実力のある魔物たちを次々と石板へ封印してきたゴーレンこそ、相当の実力者であることが、一掃浮き彫りになるという形になりました。
ゴーレンの最後は?
ゴーレンの最後は、作者である雷句誠さんのコメントによって語られていました。
前王であり千年前の勝者・ガッシュの父は、3人の仲間と共にゴーレンを倒したそうです。
バオウの力を持つガッシュの父ですら、3人の仲間と共闘で倒しているのですから、その実力は相当のものであったと考えていいでしょう。
そんなにヤバイ相手を1人で追い詰めていたんだね、パムーン…。
そんなパムーンがガッシュ側につくことになったら、そりゃあゾフィスも焦って魔本を燃やすわけです。
またゴーレンの非道徳的な行いの数々を、王となったガッシュの父は見逃しませんでした。その結果、王の権限でゴーレンの存在を魔界から抹消したそうです。
ガッシュの父がいう「ゼオンが継いでしまった私の修羅の部分」とは、こういった行いのことだとか。
さすがにゴーレンが魔界にいたら何かしら問題を起こしそうですが、それは「総ての魔物を消す」と宣言したクリアもどっこいどっこい。ゴーレンを消した前王と、クリアすら魔界の仲間として受け入れたガッシュ。
これらを鑑みると、ガッシュは「やさしい王様」を最後の最後まで貫いていることがわかりますよね。
まとめ
以上が石のゴーレンについての解説でした。
これまで漫画を読むだけだったときの印象だと、正直、ゴーレンは上の下くらいの強さかと思っていました。具体的に言うなら、ゼオンはもちろん、リオウに勝つのも微妙かな?みたいな。まあキースとかブザライとか、あれくらいの強さなんじゃない?みたいな。
千年魔物編に比べると、やはりファウード編の絶望感は強く印象に残るものでした。それもあってか、ファウード編に登場する魔物たちはいずれも実力ぞろいだと考えていたからです。
ところがどっこい、ゴーレンはディオガ級の呪文を持った魔物も含め、48体もの魔物を石板に封じ込めていたことが判明。しかもガッシュの父含め4名の魔物で倒したというほどの強さ。
ゴーレンの術が王を決める戦いのルールの例外になっていることから、もしかしたらゴーレンもクリアと同じような役割を持った魔物なのではないかと疑ってしまうほどです。
もしゴーレンもクリアほど強かったというのなら、ガッシュの父たちが4人がかりでゴーレンを倒したという話も頷けますからね。
また、クリアは本編でかなりの探知能力を発揮していましたが、ゴーレンが交通機関が存在しない時代で最低48体の魔物とエンカウントしているという事実も、クリアレベルの探知能力を持っていたと考えれば納得がいきます。
ゴーレン、マジでクリアくらい強かったんじゃない…?
こうして私の中でゴーレンの株は上がりまくり。「シン」クラスの術を扱う魔物にだって負けないんじゃないか、という印象を持ちました。
そしてそんなゴーレンの株が上がると同時、ゴーレン以上に株を上げまくった魔物がいます。
今回の記事に何度も名前を出したあの魔物。そう…
パムーンです。
もしゴーレンが本当にクリアレベルに強かったなら、パムーンはクリア(さすがに完全体は無理かもしれませんが)をタイマンで倒せるくらい強いってことですよね。ちょっと規格外じゃないですか?
それだけの力があったら、当然、王を目指しますよね。
「バオウ」は強いが忌むべき力というように作中では表現されていましたが、真に強い力は「ぺンダラム・ファルガ」だったのかもしれません。
なぜなら「ぺンダラム・ファルガ」は、バオウを差し置いてガッシュカフェにゲストとして登場するほどの存在感を示しているので…。
と、冗談はこの辺にして、今回の記事を終わりにしようと思います。
最後まで見ていただいき、ありがとうございました!
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